きっかけ③人間関係と固執
所属する課は少人数で、仕事の特性上、
個人プレイが多く、あまり人と話さなくても完結出来る。
話す人が限定されて、一人ひとりの影響をダイレクトに受ける。
よく話す人の中に、常に言葉の裏をかいて考えたり、
皮肉の言い方が上手な方がいた。
ちょっとも嫌味なところを感じさせず
自分を卑下し相手を尊敬するような物言いだから
何ヶ月もそれが皮肉なんて気が付きもしなかった。
ある日、その人とじっくり話した時に、
考えていることがいつもの発言の真逆なことがわかった。
その時の話題は、私の事ではなかったけど
「他の人に対してこういう接し方をしてるということは
私に対しても皮肉な接し方をしている可能性がある」と思った。
その人と話す時は言葉の裏や言外の意味を考えるようにしたら
段々、その思考癖が全員に適用されるようになって
心を許せる数少ない同僚との会話でさえ、
「本当はどう思っているのか」と疑心暗鬼になった。
少しでも言ってる事と行動が違うような気がしたら、勝手に傷ついた。
依存だと思った。
でも、辞められなかった。
凄く自分勝手だとも思ったけど、言動に一貫性が見られないと思ったら、
なるべく相手に気が付かれないスピードで、壁を作った。
そうしたら余計に話せる人が限定されて、依存度が高くなる。
負のスパイラルだ。