おとぎ話の街、コルマール宿泊記①
パリから電車で約3時間半
ドイツとの国境近くに位置するフランス北東部の村、コルマール
数年前、twitterで一度La Petite Venieの写真を見てから
こんなおとぎ話のような景色が現実の街に存在するのかと
いつか行ってみたいと思っていた街だ。
コルマール行きを決めて、一番苦戦したことはホテル探しだった。
旅行を出国の前日に決めたこと（コルマール宿泊4日前）
最繁忙期はクリスマスシーズンのためホテルが全稼働してないこと
フランスの3連休と被ったこと、の3つの要因で
中心街では一泊5万円以上する部屋しか空室がなかった。
一人旅だったし
出国の前日に、「明日から10日間ヨーロッパに行こう」と
決めたので一泊に5万円以上かける必要も、金銭的な余裕もなかった。
複数のホテル予約サイトを見始めて2時間、
中心街から5.7km離れた Hotel Ladhof に1万円程で予約した。
コルマール駅からホテルまでは、タクシーに乗るか、ギリギリ歩ける
距離（Googleマップでは駅から1時間10分）だと思った。
（途中で、中心街に一泊1万円位の部屋を見つけたのに
個人情報を入力している間に、誰かとの予約と被って
予約出来なかったときはコルマール行くのやめちゃおうかと思った。）
コルマール駅に到着したら一番にタクシー乗り場を探した。
駅を出てすぐ左手に見つけたのに、先客がいた。
次のタクシーが来なさそうだったので
駅前に出ていた市バスの案内板とGoogleマップと睨めっこして
ホテルの近くまで行きそうなバスを見つけた。
でも、Googleマップにはバスの経路が出ていない。
フランス語もわからないし、乗り方もわからない上に
私は生粋の方向音痴だ。
万が一、全然知らない所に辿り着くリスクを考えて、バスを諦めた。
結局、チェックインまで時間があるし、歩いてみることにした。
開始10分で即、失敗したことに気がついた。
駅から10分歩けば、公園を通過して、コルマールの中心街に入る。
中心街は、石畳だ。スーツケースを引きながら歩くと音が鳴り響く。
石畳を傷つけるなと怒られるのではないかと思うくらい注目を浴びる。
たまに、スーツケースを浮かせながら歩いたり、
「大丈夫、昔は馬車だって通っているはずの場所だ、これくらいで
石畳は傷つかないから堂々と歩いていいはずだ！」
と自分に言い聞かせながら歩いた。
中心街を歩き始めて20分、なんとか石畳を抜けて、
コンクリートで道路が整備された住宅街に入ったのは束の間
15分歩いたら、林の中を一人歩くことになり
「本当にこの先にホテルがあるのだろうか」と不安で泣きそうになった。
駅から歩き始めて約1時間半、ホテルが見えてきた安心感は半端じゃなかった。
ホテルに入って受付のお兄さんに
ここまで駅から歩いてきて大変だったことを伝えたら
なぜかGoogleマップにはまだ反映されてないけど、
バスがあるよと教えてくれた。
駅前の掲示板で見たあのバスだった、、（乗ればよかった、、）
飲み物が欲しかったので、スーパーは近くにあるかと聞いたら
隣町だと言われ、絶望しかけたけど、バスですぐだよ！と
親切にもバスの地図と乗り方を教えてくれた。
恐る恐る乗ったバスの中には液晶モニターがあって、
経路を表示してくれていて安心した。
バスに揺られること数分、ショッピングセンターのような所に到着した。
コストコとかでたまにする、ザ海外の匂いがして、テンションが上がる。
スーパーでお目当ての飲み物と出来合いのサラダパスタと
ベーカリーで明日の朝食用にパンをゲットした。
帰りは自信を持ってバスに乗ったら
隣の席のお婆さんに大きめの声で話しかけられた。
フランス語が出来ないことを悟ってもらおうと
無表情でお婆さんを見つめていたら
コンポン(understand)みたいな言葉が聞こえたから
Je ne comprends pas!
(フランス語の授業を3ヶ月だけ受けて唯一覚えていた言葉、「分かりません！」)
って叫ぶように言ったのに、
私はフランス人だけど、何人？何語を喋るの？って話し続けられて
嘘〜！今フランス語分からないって言ったばっかじゃん！って思った。
話しかけてくれた人はお喋りな人なだけで、悪い人ではなかったけど
私がフランス語を話せないからバス停に着いた時にはもう疲労困憊だった。
けど、歩かなくていいのはやっぱり楽だから
明日は歩かずにバスで絶対に街に行こうと決意して眠りについた。
▼海外旅行持ち物リストを作成してみたので良かったら是非🌸
