きっかけ④終

ドラマを1話見逃したら、続きを見る気が失せるから

もともとあまりテレビを見ないタイプだ。

 

コロナで家にいる時間が増えたことを機に、意識してテレビを見ようとした。

でもいざ見てみると、マイナスな感情になるニュースが立て続けに流れ、

バラエティーでは、コロナ禍で行くことも出来なそうな場所が映っていた。

帰省自粛のニュースを流した直後、デパートのご当地フェアの特集が

報道されていた。

一体、外出自粛して欲しいのか、して欲しくないのかよく分からなくなった。

複雑な気持ちになり、テレビを見る事をやめた。

 

外出するでもなく

趣味や勉強したいことがあるわけでもなく、

テレビも見たくないとなれば、いよいよ本格的に暇になった。

 

ベットの上でぼーっとするだけの時間を想うと、暇すぎる休日が来るのが怖かった。

 

ある休日の昼過ぎ、ベットの上でぼーっと考えた。

 

私の生活はコロナが終息したら何か変わるのだろうか。

 

SNSやテレビを見ないから、流行が全く分からないけど

友達と話す話題は十分にあるのだろうか。

そもそも友達と全然連絡を取ってないし、SNSを見なくなって

友達の近況も知らないけど、コロナが落ち着いたら

会ってくれる友達はいるのか。

 

これから先、熱中できる仕事や趣味を見つけられるのか。

 

10年後もまたベットの上で、同じことを考えてるのか。

 

でも、ふと気がついた。

まだ本気で何かを動かそうと行動しても無いくせに、

プライベートの人間関係も仕事の人間関係も

仕事も趣味も全部、どうせ私には無理だって勝手に諦めているだけだ。

私には理想の人生を過ごせる訳ないって、

定年までの約40年間こんな気持ちのまま過ごして

定年後も、ただダラダラと昼寝ばっかりして過ごすんだろう。って。

でも結局そんな想像をしても何のためにもならないし、

その選択をしてるのは自分だと思った。

 

人生、90歳まで生きるとして後3分の2も残っているのに、

一回くらい理想を高く持って足掻いてみてもいいはずだ。